お願い､捕らないで!! エンゼルス･松井､逆転の一発はイチローのおかげ!?

米大リーグ･エンゼルスに所属する松井秀喜外野手は､マリナーズ戦に7番･DHで先発出場｡
7回に2試合ぶりとなる18号逆転2ランを放ち､チームの勝利に貢献した｡

高く舞い上がった打球は､緩やかな弧を描き右翼フェンスぎりぎりで失速｡
走りながら打球の行方を追う松井の視線に､右翼フェンスをよじ登るイチローの姿が入った｡

｢微妙でしたね｡最前列の子供が捕ったところまで見ていました｡距離も(右翼席まで)いくか分からなかったし､捕られる可能性もあると思っていた｡いい風が吹いていたんじゃないですか｣(サンケイスポーツより)

1点を追う7回2死三塁で放った一発は､エンゼルスに6カードぶりの勝ち越しをもたらす値千金の一打となった｡

前日の試合前はロン･レネキー･ベンチコーチに呼ばれ､室内で約20分も通訳を交えて話した｡
1日から大リーグはベンチ入り枠が25人から40人に拡大するため､下位に低迷するエンゼルスは来季をにらみスタメンを若手へ切り替えるのではないかなど､今後の起用法に関する説明との憶測も飛んだが､
｢ヒデキの打撃について質問させてもらった｡参考になったよ｡起用法?今の打線に彼は欠かせない｣(同)
と同コーチは完全否定し､松井への信頼を語った｡

この日の本塁打で､日米通算500本塁打まであと10本とした松井｡
残り28試合での達成に期待は膨らむが､
｢そんな量産できるか分からないよ｣(スポーツ報知より)
と苦笑い｡

それでも､
｢打席の中である程度､いい対応ができている｣(同)
と手応えを口にした｡

今期中の大記録達成と､契約最終年となるメジャー残留へ｡
絶好調の松井ならどちらも不可能ではない｡

(2010年9月3日)

その他のBASEBALLニュース