レイズ･松井がついに戦力外! 100打席のチャンス生かせず…

米大リーグ･レイズは25日､松井秀喜外野手に戦力外を通告し､大リーグ契約の40人枠から外したと明らかにした｡

松井は昨オフにアスレチックスをFAとなり､所属チームなしで開幕を迎えたが､4月30日にレイズとマイナー契約｡
5月29日にメジャーへ昇格すると､いきなり本塁打を放つ活躍を見せた｡

しかし､その後はなかなか調子が上がらず､ここまでの成績は34試合に出場して､打率.147､2本塁打､7打点｡
今月2日に左太もも裏を負傷してからは18打席連続無安打と極度の打撃不振に陥り､2度のサヨナラ機で凡退した20日の試合では地元のファンからも激しいブーイングを浴びていた｡

チーム関係者によると､松井の戦力外の話は6月から浮上していたとのこと｡
ただ､松井のバッティング技術を高く評価していたマドン監督の進言もあり､100打席立っての結果を見て判断することになっていたという｡

チャンスをもらった松井だったが､4打数無安打に終った21日に打席数は100を超え､翌22日に代打で出場したのがレイズでの最後の打席となった｡

チームは24日に故障者リスト入りしていたフルド外野手が復帰｡
さらに､昨季19本塁打のロバーツ内野手を獲得したことで､松井は完全に戦力構想から外れた｡

松井の復調を信じてきたマドン監督は､
｢練習でいい打球を飛ばし､良くなる可能性はあったと思う｡ただ､それがいつになるかが分からなかった｡キャンプを行わず実戦から長く離れていたことも影響しただろう｣(サンケイスポーツより)
とコメント｡
つづけて､
｢彼がやりきったとは思えない｡まだ力は残っていると思う｡本人にもそう伝えた｣(同)
とエールを送った｡

松井は今後､レイズからウエーバーにかけられ､トレードを含め新たな移籍先を探すと見られる｡
しかし､38歳という年齢､左太もも裏に故障を抱えていることから､現状では獲得に乗り出す球団はないとみられている｡

(2012年7月26日)

その他のBASEBALLニュース