SMAPツアー会場で、“ぼったくり商法”。中居くんに立ち塞がるキムタク81億円の壁

(10/06)

SMAPの中居正広（なかいまさひろ=36）の主演映画「私は貝になりたい」の公開が今月22日に迫っている。

同映画は理髪店を営む主人公が､戦時中にアメリカ兵捕虜を殺害しようとした罪（実際には怪我をさせただけ）を軍隊から復員した後の裁判で問われ､BC級戦犯として死刑にされるという悲劇を描いた作品。

1958年にTBSで放送されたフランキー堺主演の名作ドラマのリメーク版。翌59年には同じくフランキー堺で映画化､94年には所ジョージ主演でドラマ化されている。

中居は役づくりのために丸刈りにして気合を入れていた。

そんな「貝に―」の前売り券を9月末からスタートしたSMAPのコンサートツアーの会場で販売している。そこには､何が何でも映画をヒットさせたい――。中居とジャニーズ事務所のそんな思惑があるようだ。そのあたりの事情を「日刊ゲンダイ」が報じている。

ツアー会場で販売されている前売り券はただのチケットではない。全部で5種類ある会場限定の映画のオリジナルポスター付きで､チケットを同時に5枚買わないと全5種類が手に入らない仕組みになっている。

すべてのポスターが欲しいファンは5枚買うから､通常販売に比べて単純に5倍のチケットが売れる。

販売は今月の京セラドーム大阪3日間､11月の福岡ヤフードーム3日間と公開の直前まで続く。

「それだけSMAPサイドは必死になっているんです。SMAPのメンバーが出演した映画は､木村拓哉の『HERO』が興収81億円､香取慎吾の『西遊記』が43億円のヒットを記録しました。中居の『貝に―』をみっともない結果にすることはできない。今年5月に公開された草なぎ剛の『山のあなた～徳市の恋』が3億円程度と伸び悩んだだけになおさらです」（マスコミ関係者）

アイドルの“ぼったくり商法”は今に始まったことではないが､SMAPといえば国民的アイドル。そのリーダーの主演映画にその手法を持ち込むのはいかがなものか。作品のデキに自信がないことの表れとも思われかねない。中居としては大ヒットさせ､周囲の雑音を黙らせたいところだろうが､さて…。(松野)