阪神･小林宏の先発転向に黄色信号! 初実戦で3回5安打2失点…

【練習試合阪神 1-2 楽天宜野座】

今季から3年ぶりに先発復帰する阪神･小林宏が22日､楽天との練習試合に登板｡
暴投で先制点を献上するなど制球が安定せず､3回2失点に終わった｡

小林宏は初回､聖沢､鉄平に連打を許し､3番･松井稼には四球を選ばれいきなり無死満塁の大ピンチ｡
その後も制球は安定せず､4番･牧田への6球目が暴投となりあっさり先取点を献上した｡

後続はなんとか抑えたものの､2回も2安打を浴びてさらに1失点｡
今季初実戦は､3回を投げ5安打2四球2失点と不安の残る内容となった｡

阪神移籍1年目の昨季､セットアッパーとして期待されながら､42試合で1勝5敗､防御率3.00と物足りない成績に終わった小林｡
ロッテ時代に4度の2ケタ勝利をマークした実績を買われ先発転向に挑むが､状況は決していいとは言えない｡

5枠ある先発ローテーションは､すでに能見､岩田､メッセンジャーが当確｡
残り2枠を実績のある久保や安藤､そして伸び盛りの若手投手と競うことになる｡

この日､小林宏の後を受けて登板した安藤は､最速144キロを計測し2回無失点｡
若手の小嶋､鶴､秋山も対外試合で結果を残している｡

小林宏は試合後､現段階では結果より速球の質にこだわっているとして､
｢真っすぐはまあまあ良かったと思う｣(同)
と前向きに話した｡
しかし､ライバルたちの活躍を考えると､すでに崖っぷちに立たされていると言ってもいいだろう｡

(2012年2月23日)

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