西武･菊池雄星が涙の初登板! 3回途中KOも｢自分におめでとうと言いたい｣

【西武 11-5 阪神西武ドーム】
西武の菊池雄星投手が12日､交流戦の阪神戦でプロ初登板｡
2回1/3を6安打4失点で降板したが､試合後には初登板までの道のりに思いをはせて"うれし涙"を見せた｡

2軍で結果を残し､自らの力でプロ初登板初先発を掴んだ菊池｡
しかし､1軍のレベルは想像以上に高いものだった｡

初回､先頭のマートンに中前打され､いきなり1死満塁の大ピンチ｡
5番･ブラゼルは空振り三振に打ち取ったが､カットボールが暴投となり1点を失った｡

二回は三者凡退に抑えたものの､味方が逆転した直後の三回､直球を狙われて痛恨の3失点｡
最終的にチームが勝利し､黒星こそ免れたが､ほろ苦いデビュー戦となった｡

それでも菊池は試合後､
｢1軍のマウンドを目標にやってきた｡プロに入ってからいろいろと苦しいことがあった｡自分に『おめでとう』と言いたい｣(サンケイスポーツより)
とコメント｡
周囲からの期待､左肩痛､2軍コーチによる暴行騒動など､苦難の1年目を乗り越えて掴んだ1軍マウンドを涙ながらに振り返った｡

登板機会がないため､試合後に2軍降格が決まったが､渡辺監督は､
｢直球にばらつきがあったが､そんなに悪くはない｡反省を踏まえて練習をしてほしい｣(同)
と期待を込めてエール｡
菊池自身も､
｢こんなところで終わる人間であってはいけないと思う｡びっくりするくらいの選手になって西武ドームで投げる姿を見せたい｣(同)
とリベンジを誓った｡

"10年に1人の逸材"と言われ､ドラフトでは6球団から1位指名を受けた菊池｡
その才能が開花する日は､そう遠くなさそうだ｡

(2011年6月13日)

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